全国キリスト教学校人権教育セミナー報告

セミナー報告U (8月3日)  map

2004年度 第15回

期間:2004年8月2日(月)〜8月4日(水)   場所:西南学院中学・高等学校

  報告(フィールドワーク)    セミナー報告T    セミナー報告U    セミナー報告V    分科会報告    感想

セミナー報告

聖書研究

日原広志 日本バプテスト連盟福岡城西キリスト教会牧師
福音に押し出されて律法を生きる

 −日本バプテスト連盟「平和に関する信仰的宣言」から−

1.連盟「平和宣言」危機の時代の主告白
2.今なぜ「十戒」か?廃棄主義・交代説を超えて
3.戦争国家の倫理(無倫理)と対峙する平和宣言(キリストの倫理)
平和に関する信仰的宣言【平和宣言】前文 「資料より」

1.私たちは主イエスに従う

 第一戒 あなたはわたしのほかに、なにものをも神としてはならない。

2.私たちは主イエスのほか何ものにも服従しない

 第二戒 あなたは自分のために刻んだ像を造ってはならない。
  第三戒 あなたはあなたの神、主の名を、みだりに唱えてはならない。
  第四戒 安息日を覚えてこれを聖とせよ。
 

3.主イエスに従う私たちは殺さない 第五戒 あなたの父と母を敬え。

 第六戒 あなたは殺してはならない。
  第七戒 あなたは姦淫してはならない。
  第八戒 あなたは盗んではならない。
  第九戒 あなたは隣人について偽証してはならない。
  第十戒 あなたは隣人の家をむさぼってはならない。

感想

 キリスト教では、旧約聖書の律法・義と裁きは必要ないと説く。しかし、義と裁きは、人と神の和解のためである。
 イエス自身も「律法の完成」マタイ5:17の為に来たと言っている。
 「平和宣言」は、《戦争推進国家の策動》に対しはっきりと信仰に基づく行為によって平和実現への道筋を明らかにしている。
 戦争とは『貪り』そのものである。
  (『平和のいましめ』「平和に関する信仰的宣言」を生きるために−日本バプテスト連盟)

 

全体集会

木村公一おっちょ
 
(牧師、元インドネシア宣教師およびインドネシア・バプテスト神学大学教授)
パクス・アメリカーナ(アメリカの平和)と平和教育
 
−バクダットにおける「人間の盾」の経験をふまえて−

1.インドネシアでの経験 スハルト政権時代

 200〜250万の国民を殺害。(米のある勢力は)キリスト教とイスラム教の対立。(と見る) 1999.12.クリスマスイヴに(ある勢力によって)21の教会が爆破された。(その後、イスラム教の青年団が、教会をテロリストから、守ってくれた。) (キリスト教とイスラム教が?)20年以上の対話を続けてきた。3500万(イスラム教:民主的な、ナハドゥラマ・ドゥ・ラマド)、2500万のキリスト教徒。イスラムの人々もイスラム教を国の宗教とするとは主張していない。(ファンダメンタリストが対イスラムを強く打ち出している) 

2.南部バプテスト連盟のネオコン化/日本の教会 

3.「人間の盾」としてバクダッドへ

 「緊急・世界宗教者平和会議」をバクダッドで!爆撃下のバクダットで イラクに300人人間の盾として残った。(劣化ウラン弾によって)18,000人の米兵も被爆をケン・オキーフが運動を起こした。03/3/20戦争勃発、70名残り、40人に、安田純平(…) 世界宗教者平和会議(を開きたく、動いたが実現しなかった。) バチカン大使館は最後まで残った。 

4.明治学院高校生とのサッカーボール外交と自衛隊派遣

 子どもたちとサッカーボールを届ける約束をして分かれる。3月12日日本へ パーソナラゼイション(宗教者の) あいつら、あれらdあなたdあなたがた、あなたdわたし となる。 2003年10月にボールを届ける。サッカーボール30個(明治学院高校の生徒による) 一方自衛隊が、1,000個のボールをイラクに。 明学の生徒に話をした。自衛隊のボールと君たちのボール。君たちのボールはフセン君という受取手がいる。がっかりしていた生徒達は、自分たちのしたことの意味が理解できた。 

5.イラク原油を98セントで収奪したアメリカ石油会社

 ネオコン(ネオ・コンサバティブ) リチャード・パール、ラムズフェルド等は、外交のみでは、体制を根本的に変えることはできない。軍事力をもって変える。『正義を力で支えること』単純明快さd問題、しかし学ばねば 理想主義d保守d歴史に対する俯瞰的見方「私は父の破産を目の当たりにして育った。」 高校時代、理想的な物の見方(受け容れられない)、歴史の進歩を受け容れられない。 保守d政府は小さい方がよい←リベラル

6.スンニ派最高指導者アル・ダリ氏から日本の民衆へのメッセージ

 2004年5月にイラク入り。薬を持って、ファルージャにてクベイシさん感謝と謝罪に 自衛隊の撤退 アルガリ(スンニ派)氏に合う(クベイシ氏の上司)Uイラク・ナショナリストグループ 歴史認識の深さ、鋭さ(イスラムの) シーア派とキリスト教は×(対立)受け容れ、妥協する余地無い スンニ派とは、協議会を持っている。 力の信仰dローマ帝国の国教化する中で(生まれた) キリスト教の信仰が、力との関係に陥る。 私たちの当面の敵は、力への信仰

7.ベトナム戦争の教訓=武力への信仰

 「力こそが敵に対する唯一の正しい処方箋」

8.闘いと犠牲を通してもたらされる正義と平和

 ⇒憲法12条「国民の不断の努力によって」

9.覇権国家の「正戦」論の成立根拠(アウグスティヌス)

 @ 公権による宣戦布告
 A 最後の手段
 B 正しい意図
 C 非戦闘員への攻撃禁止
 D つりあいの原則

10.カントの平和論:国家間の恒久平和のための六つの予備条項

@ 将来の戦争の種をひそかに保留して締結された平和条約は、決して平和条約とみなされてはならない。

A 独立しているいかなる国家も、継承(相続)、交換、買収、または贈与によって、他の国家に取得されてはならない。

B 常備軍は、時とともに全廃されねばならない。

C 国家の対外紛争に関しては、いかなる国債も発行されてはならない。

D いかなる国家も、他国の国家の〔憲法〕体制や統治(政権)に、暴力をもって干渉してはならない。

E いかなる国家も、他国との戦争において、将来の平和に際して相互の信頼を不可能にしてしまうような行為をしてならない。

11.M.フーコー

 国民国家とジェノサイド、国家安全保障と隣国の平和を危機にさらす。

感想

 キリスト教徒イスラム教の対立の構造が一部の利益を代表し作られていることが分かった。
 また、戦争の論理が分かった。平和の為には私達が戦わない意思表示や道筋を作る努力をする必要が理解できた。
 力の論理や力への信仰を否定しないと戦争への道に繋がってしまう。
 ニュースや報道だけでは理解できなかった構造が見えてきた。

 

分科会

@ 子どもたちの平和でない現実

A しょうがい者と共なる生活〔出席分科会〕

B セクシュアリティーとジェンダーを考える(セクシュアルマイノリティの視点から)

C 多文化共生−在日コリアンの子どもを中心に

D 部落問題に取り組む

E 今こそ平和教育を

研修参加者:松井 務

  報告(フィールドワーク)    セミナー報告T    セミナー報告U    セミナー報告V    分科会報告    感想

ホームページへ

作成者情報
Copyright © 2000.1 [聖坂養護学校]. All rights reserved.
Revised: 2015/11/11.